第3回ポジティブヘルス勉強会 レポート

ポジティブヘルス研究会の高野直樹です!

 

1月18日に開催された第3回ポジティブヘルス勉強会は、

笠原稔也先生による「ポジティブ心理学コーチング」がテーマでした。

 

 

私含め理学療法士が2名、柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ師、ウェブデザイナーと

色々な立場の方が参加し、それぞれの視点からのディスカッションをしながら進みました。

 

勉強会は、「ポジティブ心理学とは」という基本的な概要を含む解説から、

「強み」に着目した実際の質問を使用したワークを通して、

最後は「コーチング」の体験という順で進みました。

 

 

ポジティブ心理学では "人は何を幸福と感じるのか" について科学的に研究されており、

「強み・才能」「価値観」「ポジティビティ」というワードをもとに自分自身のことを分かっていると、

抑うつ感が抑えられ、幸福感が増加するとのこと。

 

強みに着目したワークは、どんなことに惹かれますか?などの問いに対して、

相手がどう答えるかを観察することを行いました。

声の抑揚や表情から、その人がどのように感じているかを捉えていきます。

初めての体験でしたが、表情や抑揚がこんなにも出るものなんだと驚きでした!

 

2分間話している間にどんな変化が見られたのか、

 自分が感じた相手の「強み」はコレだと思うということを伝えました。

大切なのは、その人が "しっくり来る" 言葉で表現すること。

 

例えば、今回の勉強会に参加したことに対して。

「勉強熱心ですね」という表現は、ご本人の中ではあまりしっくり来ていない様子でした。

本人としては自分のことを「冷静だ」と感じているとおっしゃっていて、

また表情や声のトーンからもしっくり来ていない感じが伝わってきました。

 

このような時に「熱心」なのが強みですね〜と話を進めてしまうと

本人の納得がないまま、押し付けになってしまうんだなぁと感じました。

そこから本人が納得できるところまで、質問やコミュニケーションを繰り返して、

自分の強みや才能に気づいていく事が大切だと教えていただきました!

 

しかし、自分の強みや才能ほど自分自身では当たり前で、

自分では "普通" だと思うことが他の人から見たら「強み」ということも

たくさんあるのかなと感じました。

それをそれぞれの環境の中で活かすことが出来れば、

自分自身のやりがいや他者貢献につながるのではと思います。

 

 

今回のテーマである「コーチング」と聞いてまず思い浮かべたのは「教える」というイメージでした。

(野球のコーチなど教える・教えてもらう関係性)

 

しかし、それはティーチングであり、

コーチングは積極的なアドバイスをせず、その人がもっている答えを引き出し、気付いてもらう手法。

 

どうしてもアドバイスをしたくなってしまいますが、それはこちらからの押し付けになってしまいがち。

押し付けられた事は少しの時間やったとしても、本人が自分からやると言ったことの方が続けられる可能性が高い。

相手が自分の事として受け止め、自ずから考えや行動を変えていける方法だと感じました。

 

 

自分自身にも使える方法ですが、対人関係の悩み相談にも使えそうです!

また、理学療法士としても、患者さんとの目標設定、自宅での自主トレーニングを続けていけるように

円滑なコミュニケーションをとることなど、幅広く応用出来そうだと思いました。

次回の勉強会も楽しみに、いろんな場面で活かしていきたいと思います!

次回、第4回ポジティブヘルス勉強会は「レジリエンスと健康」の第二弾です!

  

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